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テラフォーマーズ16巻 感想

 数年前に爆発的な人気を獲得した漫画なのでおそらく知ってる人も多いはず。「テラフォーマーズ」と呼ばれる進化したゴキブリと、MO手術を受け、昆虫や動物の能力を得た人間が、火星を舞台に戦うお話です。この漫画の人気の理由はひとえにこの設定の奇抜さにあると思います。人間の生活に密着していて、なおかつ人間からは忌み嫌われている「ゴキブリ」。彼らが人間と同等以上の力を手にして人間と対決するようになれば、果たしてどうなるのか?という発想をここまで膨らませたのは素直に凄いとしか言いようがありません。



 さて、今回はそのテラフォーマーズ16巻の感想です。

 先ほど述べたように、この漫画は火星で人間とゴキブリが対決するお話。世界各国からMO手術を受けた精鋭たちが火星で頑張っているのですが、人間も一枚岩ではなく、中国チームの裏切りなどに会い、とても疲弊しています。



 そんな中、人間チームの中で最強とされる、イギリスのジョセフ・ニュートンが人間チームを裏切ります。

 実はこの時、すでにテラフォーマーたちは地球に侵略しており、人間チームは一刻も早く地球に戻らねばなりません。そこに立ちはだかる「人類最強」のジョセフ。そのジョセフを止めるため、日本人の小町艦長がジョセフと戦います。



 結末は、推して知るべし……、といったところですが、何と言っても今回の見所はジョセフvs.小町艦長でしょう。小町艦長はスズメバチの能力を持った人間で、空手を軸に戦います。対するジョセフは、文字通り「完璧な人間」を目指して「造られた」存在です(その過去も暗いものなのですが……)。



 そんな「完璧」に、小町艦長はどう戦うのか!!果たして勝てるのか!!ワクワクしながらページをめくる手が止まりませんでした。



 やはり、僕も日本人なので、こういった格闘漫画で、空手などの日本武道が登場すると熱くなります。しかし、思ったのですが、空手って実戦において強いのでしょうか?もちろん、このテラフォーマーズにおいてはMO手術により身体能力が強化されているので、肉弾戦は大いに力を発揮するのですが、こと生身の人間においてはステゴロの喧嘩はいささか不利なような気もします。



 おそらく、エモノを持った格闘技、例えば剣道などが実戦においては強いでしょう。剣道三倍段という言葉にもあるように。



 しかし、ステゴロには「男のロマン」が詰まっています。己の身1つで敵に立ち向かっていく。そこにロマンや熱さを見出せずに何が男でしょう。僕も、不良漫画に憧れた口ですから、喧嘩をする時には決して武器は使わないつもりです。喧嘩することがあればだけど。



 何はともあれ、熱い男たちのステゴロがたくさん堪能できて、しかも厨二心をくすぐられる「昆虫への変身」も見ることができるこの「テラフォーマーズ」、オススメです。