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コウノドリ 1巻&2巻感想

 

 この度、「コウノドリ」という漫画を購入しました。少し前まで綾野剛主演のドラマが放送されていたので、知っている人も多いことだろう。

 

 

 「コウノドリ」は、産科医を題材とした漫画である。第1話は、「ベイビー」と呼ばれる謎のピアニストの演奏シーンから始まる。ベイビーのコンサートは、良質なジャズを2時間以上たっぷり演奏する夜もあれば、開幕10分で立ち上がり激しくピアノを弾き鳴らし退出する夜もある。児童養護施設出身ということ以外は素性が何もわからない、まさに謎に包まれたピアニストである。

 

 

 賢明な人はもうお気づきであると思うが、この謎のピアニスト「ベイビー」の正体こそが、本作の主人公である、産科医 鴻鳥サクラなのである。ベイビーは、本職が産科医であるため、たとえコンサート中であっても緊急の呼び出しが入ればすぐに病院へ向かわねばならない。それが、あのコンサートを生み出すのだ。

 

 

 この漫画の凄いところは、出産を決して神秘的なものとしてのみ書いているわけではないというところである。賛美や礼賛のみで終わるわけではなく、あくまでも万人に起こりうる問題として、それに真っ向と向き合う覚悟と葛藤をメインに描いている。そこにこの漫画の凄さが集まっているのだと思う。

 

 

 おそらく僕もこれから結婚をし、伴侶の出産に立ち会うことがあるだろう。もちろん何も問題なく無事に出産することが望ましいのだが、確率論的に言うと、何らかのアクシデントが発生する可能性はゼロではない。そうなった時に、僕達夫婦が下す判断の礎、指針にすることができるのではないかと思った。

 

 

 購入する前に思っていたよりも、ずっと面白かったため(絵は好きじゃないけど)、これからちょいちょい集めていこうかと思った。